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あの日交わした貴方との言葉。あれは嘘じゃなかった。 貴方が抱いた期待。それも、嘘じゃなかった。 だけど、流れていた指令の中で、それは変わった。 言いたくないし、やりたくなかった。でも、仕方なかった。 「じゃあ、死んで」 その言葉から、全てが嘘になった。それが、私の ――過去形真実。 それはある木々も枯れ果てた冬のこと。 そんな私が、再構成された今日。新年の賑わいも去った冬のある日。 なぜか、冬だって言うのに雪じゃなくて雨が降っていた。 ここら周辺は冬場には雪が降るぐらい寒い。雨なんて降らないはずなのに。 地球温暖化のせいだろうか。 「はぁ・・・」 そんな事を考えながら私は、公園の遊び場から空を見る。 傘を構成できないかと考える。結果、無理。その権限さえくれないから。 だから、こうして遊具の中で雨を凌いでいる。 雨は凌げても、寒さだけは凌げない。なんて酷いもんだろう。 直接、雨には触れてないものの、雨が降ると普段より肌に感じる気温は寒い。 「・・・寒いよ・・・」 感情なんて無いのに、何故か凄く悲しいと思える。 優しさに包まれたってなんとも無いはずの私なのに優しさが欲しかった。 「キョンくん・・・」 自然と心が彼を欲する。 彼の笑顔が、何よりも見たかった。 エラー検出、等と出ているけどそんなものはどうでも良かった。 「会いたいよ・・・キョンくん・・・・・」 あの日、殺そうとした大好きな人。ずっと好きだった人。 長門さんが彼を好きになるよりももっと前から彼を好きだった。 それは今ではもう叶う事の無い夢。だって、ナイフを向けちゃったから。 許してもらってさらに付き合うなんて高望み。それ以前に、きっと許してはくれないだろう。 でも会って言いたかった。ごめんなさい。 私は、ただそれだけが望みだった。 「・・・・・!?」 だから、突然後ろから肩に掛けられたジャンパーの温かみが優しく思えて、すごくびっくりした。 普段なら、冷静で居られるはずなのに。 「寒いだろ、その格好じゃ」 彼が、微笑んでいた。 「・・・キョンくん」 「寒そうに震えてるなよ・・・ほら、ココア」 「ありがとう・・・」 封を開けると、湯気が暖かそうに上がった。一口飲むだけで、体が随分と温まる。 「ねぇ・・・私が怖く、ないの?」 「どんな奴であれ、寒さで震えているのを見て黙っていられると思うか?それが美少女であれば尚更だ」 「・・・ごめんね」 「え?」 「あの日、殺そうとしちゃって・・・」 「気にするな。過ぎた事はそんなに考えない方なんだ」 そう言って、彼は微笑んだ。 「・・・」 その笑顔に思わず涙がゆらりと揺れて、ぽろりと零れた。 止めようと思っても、止まらない。拭いても止まらない。 笑おうとすればするほど、余計に視界が濡れて滲む。 「朝倉・・・」 彼はそんな私をぎゅっと抱き締めてくれた。 「キョンくん・・・暖かいね」 「お前の体が冷えすぎてるんだよ・・・」 「そうだね・・・あはは・・・・・」 彼と、一緒に笑う。信じられないような、幸せだった。 今、この瞬間にしか、きっと気持ちを言えない。 そう思った私はぽつりと口を開けた。 「私ね・・・キョンくんのこと、ずっと大好きだった・・・」 「・・・朝倉?」 「だから、あの時・・・凄く辛かった」 彼は無言で私の顔を見つめる。 「殺したくなかった。だからね、長門さんに情報連結の解除をしてもらった時、凄く安心したの」 「・・・・・」 彼は、目を大きく見開いて私を見ていた。 まさに絶句。そんな言葉が似合うような表情。 「あはは・・・ごめんね、こんな話しちゃ―――」 「朝倉・・・俺も、お前に言いたかった事がある」 「・・・なに?」 「・・・好きだ」 「え・・・」 「俺は気付いてた。お前の笑顔は下手だったからな。凄く、悲しそうな顔をしていたのに気付いてた」 「キョンくん」 「それに、殺しに来ることも知っていたんだ」 「うそ・・・」 「手紙に使ってた紙。あそこに消しゴムで消された跡があったんだ。『大好きな彼を殺したくない』ってな」 「あ・・・!!」 次々と語られる真実。それはまさに、 「まさかの展開、だろ?つまりは行かなきゃいいのに俺はそこに出向いたんだ」 そう、まさかの展開だった。まさか、彼が知っていたなんて。 「でも、どうして・・・」 「お前になら殺されても良いかなと思った俺も居たのさ。何せ、始業式の頃から気になってたしな」 彼はそこで一呼吸をおいて、 「もう一回言う。好きだ」 そう言った。 「でも・・・私は・・・・・」 「昔の事を気にするな」 そうは言われても、私は不安で仕方が無かった。 「でも、いつまた貴方を殺そうとするか・・・」 そんな言葉に、彼は笑顔でこう言った。 「それでも、俺はお前が欲しい」 「・・・あ・・・あ・・・キョンくん・・・!!」 私は、彼の胸の中で、泣いた。 今が嬉しくて、昔が悲しくて、あの時が悔しくて。 「ごめんなさい・・・」 「・・・もう良いんだよ、本当に」 「キョンく・・・んふっ」 私達は、そっと口付けをし合った。 ・・・そして、 「キョンくーん!!朝倉さんが迎えに来たよー!!」 「今行くから待ってろよー!」 私達はこうして一緒に学校を登下校している。 涼宮さんには見付からないように。 長門さんにはバレないように。どうやってバレないようにしているか。 彼女に気付かれないように私が違うクラスに最初から居るように情報を書き換えたの。 情報統合思念体は、そういう情報は聞かれない限りは知らせる事はない。 こうすれば、彼女と出会わない限り気付かれる事は無くなるの。 「さて、行こうか・・・えっと・・・涼子」 「うん・・・」 手を手を繋いで、一つのマフラーを二人でつけて。 そんな普通の女の子のような生活がこれから始まる。 嬉しくて、彼にいつもよりもくっついた。 その頃、長門。 「朝倉涼子の幸せを私は願っている」 「・・・強くなったわね。でも、顔が泣きかけよ?」 「喜緑江美里・・・私は、泣いてもいいだろうか?」 「・・・ええ」 「・・・ぐすっ・・・うぅ・・・・・」 「有希ちゃん・・・」 「・・・ぐすっ・・・ん?」 「泣いてる顔もかあいいよー!お持ち帰りー!!」 「!!??」 「はぅ~!!かぁいい!!かぁいいよー!!」 「ちょっと、んふっ・・・ふぁっ!」 「感じてるの?耳が弱いんだー!!あははははは!!もっと舐めてあげる!!」 「やめ・・・んふっ・・・あっ・・・・・・・」 その頃の谷口。 「っ・・・やはり、岡部は強い・・・・・!!」 「ふはは・・・」 「地鶏家の長男・・・やはり、ベジータじゃなきゃ倒せないか!!」 「・・・呼んだか、谷口」 「!!ベジータ!!」 「仕方ない・・・ここは俺に任せるが良い・・・・・」 「なんだ貴様は・・・お前も、スーパーハンドボールキャノンの餌食になるか・・・?」 「ふっ・・・笑わせるな、虫けらが。必殺・・・ギャリック砲!!」 「な、なんだ、このエネルギーは・・・うわぁぁぁあああああっっっ!!」 「勝ったな・・・ん?」 「まだだ・・・まだ終わらんよ!!」 「た、タイガー蝶野に進化した!?」 「ここからが・・・本当の地獄だ」 「助けてやろう・・・ベジータ!!」 「お、お前は・・・!!」 「新川!!」 「ふははははは!!この超人デカマラ男たる俺が来たからにはもう安心だ!!」 「「(正直変態で来ても安心できねーよ・・・)」」
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キョン「……朝倉、これ…」 朝倉「えっ…?」 キョン「メリークリスマス(ニコッ)」 朝倉「あ……」 キョン「開けてみろよ」 朝倉「……うん」(パカッ) キョン「サイズは多分合ってると思う」 朝倉「これは、指輪?」 キョン「あぁ、これを左手の薬指にはめてくれるか?」 朝倉「それって……プロポーズ?」 キョン「そういう意味で送ったんだがな、はは……………朝倉、結婚しよう」 朝倉「キョン君……」 ・ ・ ・ ・ ・ チュンチュン…… 朝倉「(ガバッ!!)……ゆ、め……?……キョンくん」 朝倉涼子のグサデレ ~クリスマス編~ 第1話 第2話 朝倉「ふぅ……」 キョン「朝から浮かない顔だな、どうした?」 朝倉「ちょっとね…(あなたが夢なんかに出てきたからよ……)」 キョン「そうか…あっ、そうだ朝倉」 朝倉「ん、なぁに?」 キョン「クリスマス」 朝倉「(ドキッ!?)」 キョン「ケーキってホールを一人で食えると思うか?あれを一人で食べるのには 憧れるよな」 朝倉「…そ、それはちょっと多いんじゃない?」 キョン「やっぱり多いか…それでクリスマス」 朝倉「(ドキッ!?)」 キョン「ツリーって松の木じゃ代用できないか?」 朝倉「………それはちょっと無理があるんじゃない?」 キョン「そうか……で、クリスマs」 朝倉「もうっ!!しつこいわね!!なんなのさっきからクリスマスクリスマスって!勝手に一人でパーティでもしてればいいじゃない!!」 キョン「な、なに怒ってるんだよ」 朝倉「うるさいわね、あたしは今日虫の居所が悪いの!だから…じゃ死んで♪」 キョン「ちょww怒ってるからって殺すなwww」 朝倉「あなたがあまりにしつこいからよ」 キョン「(やっぱり刺されないと始まらない…はぁはぁ)グフッ」 第3話 キョン「朝倉はクリスマスどうやって過ごすんだ?」 朝倉「そうねぇ、うちで一人寂しくすごしてみようかしら」 キョン「そんな悲しいこというなよ」 朝倉「ふふ、ちなみにキョン君は?」 キョン「俺は、そうだな…このままだと家族団欒のクリスマスが待っているな」 朝倉「あら、素敵じゃない」 キョン「しかし、高校生になってまで家族と過ごすのもなぁ」 朝倉「仲が良いのは素敵なことよ♪……でもまぁ、誰か他の人と過ごしたいなら…あたs」 ハルヒ「キョン!!今年のクリスマスは部室で鍋よ!!ちゃんと予定を空けておきなさいよ!?」 キョン「今年もか?」 ハルヒ「文句は言わせないわ!じゃああたしは部室に先に行ってるわ」 キョン「やれやれ」 朝倉「……よかったわね、予定ができて」 キョン「何一つうれしくないがな。朝倉、さっき何を言いかけたんだ?」 朝倉「え?……あぁ、なんでもないの……」 キョン「よかったら朝倉も参加するか?」 朝倉「あ、あたしは遠慮しておくわ。あたしなんか団員でもなんでもないんだもの……」 キョン「気にすることないと思うぞ。あいつらも喜ぶだろうしな」 朝倉「ほんと大丈夫だから。キョン君だけで楽しんできたらいいわよ。ね?」 キョン「そうか………あ、じゃあ俺はあと部室に行くよ。もたもたしてたらまた ハルヒにどやされちまう。じゃあな朝倉」 朝倉「うん……ばいばい」 朝倉「くすん……」 第4話 朝倉「くすん……ひっく…」 ?「あらあら、そんなに泣いてしまってはせっかくのかわいい顔も台無しですよ?」 朝倉「え…?」 喜緑「ね?これで涙をふいてください」 朝倉「う、うん…ひっく…ありがとう」 喜緑「何かあったんですか?」 朝倉「……」 喜緑「ふぅ…彼に何か言われたんですか?」 朝倉「別にそんなんじゃないわ…(ぷいっ)」 喜緑「強がっていては何も進展しませんよ?あなたはいつも強がってばかりなんだから…」 朝倉「…」 喜緑「…」 朝倉「ぅ……ひっく、だって、だってキョン君が…キョン君がぁっ……ひっぐ、ひぐ…」 喜緑「よしよし…」 朝倉「い、今までずっと…ひぐ、一緒にいたのに……春も、夏も…秋も…えっぐ……」 喜緑「うんうん……」 朝倉「だから、キョン君と…ぐすっ、一緒に…ク、クリスマス…過ごしたかったのにぃ……うっ…」 喜緑「……」 朝倉「っく、あたし、どうしたらいいのかな……?」 喜緑「今からでも遅くはありませんよ」 朝倉「ほんと?」 喜緑「彼の気持ちがまだあなたのほうに残っているなら、もしかしたら…」 朝倉「でも」 喜緑「『でも』なんて言ってたらあなたは絶対後悔しますよ」 朝倉「……うん、そうね。あたしがんばってみるわ」 喜緑「涙も止まったようですし、もう彼を追いかけられますね?」 朝倉「えぇ。ありがとう」ダッ 喜緑「ふふ……」 第5話 ガチャ 朝倉「キョン君はいる!?」 ハルヒ「な、なによ!あんたいきなり人の部室に入ってきて!!」 朝倉「キョン君は!?」 みくる「キョンくんは1人でおでかけしましゅたよ?」 朝倉「え!?」 ハルヒ「さっき、クリスマス用の買い物に行かせたのよ。買い物が済んだら帰宅しても良いって言ってあるから今日はもう部室に来ないと思うわよ」 朝倉「そんな……どこに買い物へ行ったの?」 ハルヒ「そんなの部員じゃないやつに言うはずないじゃない」 朝倉「ッ!……そ、そうよね…ごめんなさい。じゃ、あたし帰るわね、勝手に入ってきて本当ごめんなさい」 ハルヒ「わかればいーのよ。」 朝倉「…」ガチャ 朝倉「ふぅ、どうしよう…」 ガチャ みくる「(キョンくんなら商店街に行きましゅたよ)」 朝倉「え?」 みくる「(しぃー…ふふふ、しゅじゅみやしゃんには内緒でしゅよ?がんばってくだしゃいね)」 朝倉「ありがとう。え、えーっと……空気の人!!」ダッ みくる「ふふ、わざわざ教えてあげたのに空気の人でしゅか。ふふふ…」 第6話 商店街 朝倉「キョン君、どこにいるの?」 朝倉「キョン君…」 キョン「朝倉じゃないか、こんなところでなにやってるんだ?」 朝倉「ひっ!」 キョン「なんつう驚き方だ、らしくないな。どうしたんだ?」 朝倉「え、その…」 キョン「お前の家はこっちじゃないだろ?」 朝倉「えーっと、なんて言うか……そう!涼宮さんに言われたのよ。キョン君の手伝いをして、ってね♪」 キョン「手伝い?あのハルヒがお前に頼んだのか?」 朝倉「そ、そうよ?だから手伝ってあげるわね。まったく…どうしてあたしがこんなことしなくちゃならないのかしら」 キョン「それはうちの団長がすまないことをしたな。俺のほうは1人でも大丈夫だから朝倉は帰ってもいいぞ?」 朝倉「そんなことできるわけないじゃない!」 キョン「ッ!?」 朝倉「あっ!…だ、だから。ほら、頼まれたことを投げるなんてあたしにはできないってことよ♪」 キョン「あぁ、そういうことか。なら手伝ってもらわないといけないな」 朝倉「そういうこと♪」 キョン「だが、もう買い物は終わっちまったからな。あとはうちまで荷物を運ぶだけなんだが、それでも良いのか?」 朝倉「ふふ、あたしが手伝うって言ってるでしょ?」 キョン「そうか。じゃあお言葉に甘えて…お願いしますよ、っと」 朝倉「はいはい♪」 キョン宅 キョン「ふぅ!すまなかったなこんな遅くまで」 朝倉「そんなの気にしないで(結局話せなかったまま着いちゃった…)」 キョン「じゃあうちまで送るから待ってろよ、家の中に荷物を置いてくるから」 朝倉「あ…いいのよそんな、1人でも帰れるわよ」 キョン「何か話したいこともあるんだろ?」 朝倉「!?」 キョン「表情に出てたぞ。だからちょっと待ってろ」 朝倉「うん……」 ・ ・ ・ ・ ・ 朝倉「……」 キョン「……」 朝倉「何か話したら?」 キョン「話があるのはお前だろ?だから俺からは何も話さないよ」 朝倉「……あの、その、クリスマスの話なんだけど…」 キョン「ん?やっぱり俺らのパーティに参加することにしたのか?」 朝倉「そ、そうじゃなくて……クリスマスを…その、」 キョン「?」 朝倉「あたしt」 谷口「よぉっ!キョン!!何やってんだこんなところで?」 キョン「なんだ谷口か」 谷口「なんだとはなんだ、失礼な。あれ?なんで朝倉と歩いてるんだ? まさかお前らwww」 キョン「そ、そんなんじゃねぇよ!なぁ朝倉?」 朝倉「(ズキッ)……」 キョン「朝倉?」 朝倉「……」 キョン「どうしt」 朝倉「触らないで!!!!」 キョン「!?」 朝倉「キョン君の、バカ!!!!!あんたなんかあんたなんか死んじゃったらいいのよ!!」グサッ キョン「グフッ」 朝倉「あなたも変なとこに現れないで!!!!」グサッグサッ… 谷口「ぐぼぁ」 朝倉「うわぁぁぁん……」 キョン「はぁはぁ、朝倉…今日はいつもに増して鋭さが違うな……谷口大丈夫か?」 谷口だったもの「……」 朝倉「ひっぐ…うっぐ……キョン君の、バカ!!キョン君の……ばかぁ!!!!!」 第7話 朝倉宅 朝倉「えぐ、うっ……もう知らないッ!キョン君なんか…キョン君なんかぁ……ふぇぇぇん」 長門「……」 朝倉「うっ…うっ……」 長門「カレー食べる?」 朝倉「うわぁぁぁぁん!!!」 長門「……そう」 キョン宅 キョン「なんだって朝倉のやつあんなに怒ってたんだ…?」 キョン「あいつ、そういえば泣いてたな……」 キョン「腹でも痛かったのか?」 第8話 12月24日 SOS団部室 ハルヒ「さぁて鍋も煮えてきたことだし、早速始めるわよ!!!」 古泉「盛り上がってきましたね」 みくる「おいしそうでしゅねぇ」 長門「……(ウズウズ)」 キョン「……」 ハルヒ「どうしたのよキョン、有希みたいに黙っちゃって。あんたなんか変よ?」 キョン「ん、あぁ。なんでもないんだ、さぁ始めようぜ」 朝倉宅 朝倉「結局、一人でクリスマスを迎えることになっちゃったなぁ…あはは……」 朝倉「さみしくなんか、ないもの……」 部室 ハルヒ「キョン!なんかやりなさい!!」 キョン「無茶振りすぎるだろ!」 「「あははは……」」 朝倉宅 朝倉「……」 朝倉「もうこんな時間…買い物に行こうかしら……」 部室 みくる「うーん、もう食べられないでしゅ……」 長門「…(ガツガツ)」 ハルヒ「有希もやるわね(ガツガツ)」 古泉「二人でババ抜きもいいですね」 キョン「楽しさが見出せんがな」 朝倉宅 朝倉「……」ガチャ キィー……バタン―――― 第9話 朝倉「綺麗な空……クリスマスにはいい夜ね…ふふ、あたしには関係ないか……」 部室 「「zzz……」」 キョン「みんな寝ちまったのか」 古泉「それでは二人しかいないことですし…」 キョン「な、なんだよ?」 古泉「ふふふ…」 キョン「気持ち悪いぞ」 古泉「高校生らしく、いわゆるぶっちゃけトークをしましょうか」 キョン「はぁ?」 古泉「ずばりあなたは誰が好きなんですか?」 キョン「お前は中学生か?」 古泉「僕も男子高校生ですからね。そういうことには一応興味はありますよ。で、誰なんですか?もちろん僕と言う選択肢もありますよ?ふふ」 キョン「黙れ。しかし…あまり考えたこともなかったな」 古泉「おや、彼女ではなかったのですか?」 キョン「誰のことだ?」 古泉「あなたといつも一緒にいる人ですよ」 キョン「朝倉のことか?」 古泉「あなた方はいつだって一緒にいたではないですか、ちょっぴり嫉妬してしまうくらいにね、ふふ。そのような感情があるからだと思っていましたけどね」 キョン「それは……」 朝倉『キョン君♪』 キョン「朝倉は……」 朝倉『じゃ死んで♪』 キョン「あいつは…」 朝倉『キョン君の、バカ!!』 朝倉『ひっぐ…うっぐ……キョン君の……ばかぁ……』 キョン「朝倉っ!?……」 古泉「?」 キョン「すまん古泉、急用を思い出した。ちょっと出てくる」 古泉「ふふふ、そうですか。こっちのことは任せてください」 キョン「すまん!」ダッ 古泉「クリスマスには何があるかわかりませんね……」 第10話 キョン「畜生!俺はバカか!?あんなにも朝倉は俺の側にいてくれたのに…朝倉はあんなにも俺とのクリスマスを望んでくれたのに……朝倉、どこにいるんだ!?」 朝倉「……」 キョン「朝倉!いるか!?」ドンドンッ キョン「家にいない?……どこへ、行ったんだ?」 キョン「くそっ…考えても仕方がない……その辺を探すか」 朝倉「……」 キョン「朝倉…どこだ!!」 朝倉「……」 キョン「朝倉ぁぁッ!!」 朝倉「…?今、誰かの声が……」 キョン「朝倉ぁぁぁぁぁ!!!!」 朝倉「やっぱり聞こえる。誰かしら?」 キョン「朝倉どこにいるんだよ……」 朝倉「誰…?」 キョン「朝倉ぁぁぁぁあぁあぁぁぁ!!!!!」 朝倉「え?キョン君!?」 キョン「朝倉ぁ…」 第11話 朝倉「キョン君!!」 キョン「ッ!?」 朝倉「……」 キョン「はは…公園にいたのか…はぁはぁ」 朝倉「……どうして?」 キョン「随分探したぞ?」 朝倉「ねぇ……どうして?」 キョン「どこに行っちまったかと思っt」 朝倉「どうして!!??今更何しに来たの!?」 キョン「朝倉…」 朝倉「涼宮さんたちと一緒にパーティしてればいいじゃない!こんなところに来る理由なんかないじゃない!!」 キョン「朝倉…」 朝倉「さっさと戻ればいいじゃない!!」 キョン「朝倉……」 朝倉「なによなによ!!あたしのことは放っておけばいいじゃない!!!!」 キョン「朝倉ッ………涙が、出てるぞ?」 朝倉「え……?こ、これは……」 キョン「随分待たせたな。すまなかった」 朝倉「別にあたしはここであなたを待ってたわけじゃないわよ……」 キョン「そうじゃないんだ………おまえの気持ちに気づくまでに随分と待たせてしまったな」 朝倉「……」 キョン「俺は極度の鈍感のようだな、はは…」 朝倉「…いわよ(ぼそっ)」 キョン「え?」 朝倉「遅いわよって……言ったのよ、ばかぁ……ふぇぇぇぇん……」 キョン「……」 朝倉「ばかばかばかばか……あたしを、ひっぐ、い、いつまで待たせる気なのよぉ……」 キョン「すまなかった…」 朝倉「ずっと、ずっと待ってたのに、っく、キョン君のこと…こんなにも好きなのに……キョン君のことが大好きなのに!!!」 キョン「俺もだよ…」 朝倉「……今、なんて……?」 キョン「俺も朝倉が好きだ…笑ってるおまえが、ナイフ振り回してるおまえが……いつも俺の横にいてくれるおまえが、俺は好きだよ」 朝倉「キョン君……うわぁぁぁぁぁあぁあぁぁん……ふわぁぁぁぁあん」 キョン「おいおい……泣き虫だな」 朝倉「えっぐ、うっぐ、本当に、本当にあたしのこと好き?」 キョン「あぁ大好きだ」 朝倉「よかった…あたしのこと、そんな風に考えてくれてるなんて思わなかったから」 キョン「そんなことないさ、その証拠にほら、これ」 朝倉「なぁにこれ?」 キョン「クリスマスプレゼントってやつだよ」 朝倉「え?」 キョン「ちゃんとおまえのために買っておいたんだ。受け取ってくれるか?」 朝倉「うん…」 キョン「じゃあ開けてみてくれ」 朝倉「……」パカッ キョン「サイズは多分合ってると思うんだが…」 朝倉「これって、指輪……」 キョン「はめてみないのか?」 朝倉「そうね。ふふ」 キョン「その指は…」 朝倉「この指にはめる意味がわかるでしょ?」 キョン「あぁ。どうやら俺は告白と同時にプロポーズまでしてしまったようだな」 朝倉「そうよ、あなたはこれからいつまでもあたしといることになったんだからね?ふふ」 キョン「一生俺はお前に刺され続けるって事か?」 朝倉「そのとおり♪」 キョン「やれやれ」 朝倉「キョン君、」 キョン「ん?」 朝倉「……メリークリスマス」チュ キョン「!?」 朝倉「あたしからのプレゼント♪」 キョン「もうくれないのか?」 朝倉「考えておいてあげる♪さぁうちに行きましょ、今日はクリスマスなんだからね♪」 キョン「ふふ、やれやれ」 朝倉「(サンタさん、最高のプレゼントありがとう♪)」 朝倉涼子のグサデレ ~クリスマス編~完
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プロローグ 第1話~a Re-Birth in the Best Dream~ 第2話~Selfish Desire~ 第3話~False Happiness~ 第4話~a Farewell in the Worst Nightmare~ 第5話~then...Happy End?~ エピローグ ※朝倉×キョン(←ハルヒ)のSSです。 一部『~分裂』のネタバレありなので注意。 本編とプロローグ、エピローグあわせて全7話構成になる予定。 甘さひかえめ、かといってビターなわけでもなし。 ヤンデレ・ツンデレ分は皆無です。 萌えはありませんが、時々燃え(バトル)描写ありかも。
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朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・プール編~ 第1話 キョン「暑い……なんだってんだ今年の夏は」 朝倉「もう、せっかくあたしが時間を空けてまでこうしてキョン君なんかと会ってあげてるっていうのにそうやってグチばっかり……」 キョン「あぁ、すまん。しかし、毎年のことだがどうして夏というのはこうやる気を削ぐのだろうかな」 朝倉「また言ってる、あーあ、あたし帰っちゃおうかなぁ…」 キョン「ッ!?」 朝倉「話してるばっかりで移動しようともしないし、つまんないんだもの。それともどこかへ行く?」 キョン「わ、わかった。行くから帰るのだけは、、、」 朝倉「それじゃあどこへ連れてってくれるのかしら?期待して良いのよね?」 キョン「(とは言ったものの行くあてがないしな……しかしこの前の浴衣は格別だったな、ウヘヘ。おっと涎が…浴衣の次はやはり水着か?うん、そうだな夏だしな。夏と言ったら水着と言っても過言ではないな!!まぁ朝倉の水着が見たいだけなんだがな。 フヒヒww…)」 朝倉「キョン君、心の中で言ってるつもりでしょうけど全部口に出してるわよ?そういうのは口に出すものじゃないと思うの。つまりあたしは何が言いたいかと言うと…… キョン君キモいわ。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww筒抜け俺キモスwww」 朝倉「キモいって認識してるなら自重しなさいね?」 キョン「(朝倉の水着、フヒヒw…はぁはぁ)グフッ」 第2話 キョン「で、どうだ?夏だしプールというのは?もちろん健全な考え方でだぞ?」 朝倉「そんな鼻血だしながら言われても説得力皆無よ?」 キョン「(やばい興奮しすぎたww)まぁそこは置いといて……」 朝倉「うーん(今年はまだ水着を着てないし、キョン君に見せるんなら気にする必要もないかな…?でも興奮したキョン君に襲われちゃうかも。キャッ♪)」 キョン「襲ったらどうせ反撃するんだろうよ(ボソ)」 朝倉「何か言った?」 キョン「いいえ!」 朝倉「ふーん…まぁ別に言ってあげてもいいかな?どうせ暇だしね。べ、別にあたしが行きたいわけではなくてしょうがなくてだからね?」 キョン「そうか行きたいのかぁ(ニヤニヤ)」 朝倉「何にやけてるの?そんなふぬけ顔でプールなんか行ってもどうせ足をつって溺れ死ぬだけね。それなら今死んでも同じね、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwいっそ溺死にしてくださいwww」 朝倉「大丈夫よ、人想いに一発で死ぬように努力するから」 キョン「(やっぱビキニだよな、フヒヒww…はぁはぁ)グフッ」 第3話 キョン「とりあえず二人は自宅に戻り道具を準備しもう一度集まろうということになったのだ……説明終了!いやぁ待ち遠しいことこの上ないなww」 朝倉「お待たせ♪」 キョン「朝倉……白いワンピが眩しいぜ」 朝倉「もう、大げさね♪」 キョン「早く行こうぜ!!」 朝倉「興奮しすぎよ?まったく……子供じゃないんだからね?もうっ!」 キョン「じゃあ着替え終わったらプールサイドで会おう」 朝倉「うん♪」 キョン「おぉ結構広いもんだな……しかしプールの大きさなんてものは目じゃない!俺が興味あるものは朝倉のみだからな!」 朝倉「人前で大声出して何やってるの?恥ずかしいじゃない」 キョン「朝kッ!?…うっ(クラッ)」 朝倉「キョン君!?ちょっと大丈夫!?いきなり倒れたりしてどうしたの?」 キョン「あ、朝倉……」 朝倉「何?」 キョン「GJ!」 朝倉「は?………もうっ!バカ…」 キョン「俺の期待通りビキニを着てきてくれたんだな?」 朝倉「た、たまたまよ?去年のしかなかったからしょうがなく……」 キョン「それ値札ついてるぞ」 朝倉「うそ!?ちゃんとさっき取ったはず、ハッ!?」 キョン「やっぱりちゃんと新調してたんだな(ニヤニヤ)」 朝倉「謀ったわね?キョン君の分際で許さないわ、プールサイドを血で染めてあげるわ、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww他の人に迷惑のかかる行為はご遠慮くださいwww」 朝倉「そんな指示に従ってらんないわ」 キョン「(どこにナイフ仕込んでたんだ…はぁはぁ)グフッ」 第4話 キョン「じゃあ泳ぐか」 朝倉「普通に泳いでもつまらないし、まずあのウォータースライダーに行きましょ♪」 キョン「あ、あれか…?」 朝倉「そう、あれよ♪」 キョン「そこにはまるでバベルの塔の如くそびえ立つスライダーがあったのであった……」 朝倉「誰に説明してるの?早く行きましょ」 キョン「実を言うと俺は高速系のアトラクションは苦手だったのであった……」 朝倉「そんなナレーター風味の説明はいいから早くして?」 キョン「正直行きたくないのであった……なぁ普通に泳がないか?」 朝倉「あたしのこと嫌い?」 キョン「は?嫌いなわけないだろ、むしろすk」 朝倉「じゃああたしの言うことも聞けるはずよね?さぁ行きましょ♪」 キョン「やれやれ」 キョン「浮き輪に乗るタイプか、ご丁寧に二人用なんか準備しやがって」 朝倉「はい、乗って」 キョン「俺が前か!?」 朝倉「当然でしょ?あたしはか弱いのよ?」 キョン「そうかい」 朝倉「じゃあしゅっぱぁつ♪」 キョン「……」 朝倉「キャー♪」 キョン「ヒッ!?ギャ゛ー゛!!」 朝倉「キャー♪楽しいわねキョン君!!」 キョン「も、無…理(ガクッ)」 朝倉「キョン君!?」 ――――― キョン「……」 朝倉「―ン君!」 キョン「う……」 朝倉「―ョン君!!キョン君!!無事!?」 キョン「あれ…俺……」 朝倉「乗ってる途中で気絶しちゃったのよ…大丈夫?」 キョン「あぁ、心配かけたな。すまなかった……」 朝倉「べ、別に心配なんか、」 キョン「目に涙が溜まってるぞ?」 朝倉「これは、プールの水が、」 キョン「目も赤いしな」 朝倉「こ、これもプールのせいよ」 キョン「ふふ」 朝倉「そんな憎まれ口叩けるならもう平気ね、あたしに迷惑かけた罪は重いわよ?」 キョン「朝倉になら命だって捧げるよ」 朝倉「じゃあ遠慮なく……じゃ死んで♪」 キョン「ちょww冗談www」 朝倉「あたしに冗談は通じないわ」 キョン「(朝倉にかかればシリアスも一気に一転…はぁはぁ)グフッ」 第5話 朝倉「今度はあっちで泳ぎましょ」 キョン「流れるプールになってるみたいだな」 朝倉「人が多いわね…キャッ!?」 キョン「どうした!?」 朝倉「今、誰かにお尻触られた……」 キョン「何ッッ!!朝倉の尻を触るだと!?痴漢野郎め!なんて、なんて羨ましい!!俺でさえまだ触ってないというのに……ふざけおって、必ず捕まえて感触を聞き出してくれる!!いやしかし、俺は尻よりも朝倉の太股のほうが……畜生!悩ませやがるぜ」 朝倉「……」 キョン「朝倉待ってろよ、今変態を捕まえてきてやるからな」 朝倉「その必要はないわ。変態なら今目の前にいるから。ね、キョン君。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww俺は太股派www」 朝倉「あの世でほざいてなさいね♪」 キョン「(あぁ朝倉の太股に頭をのせたいよぉ、そしてクンカクンカしたいよぉ。 ペロペロしたいよぉ…ハァハァハァハァ)グフッ」 第6話 朝倉「次は波のでるプールに行きましょ♪」 キョン「結構高い波もくるな、朝倉流されないように気をつけろよ?」 朝倉「バカにしないで欲しいわね、あたしはキョン君みたいに鈍くさくないのy(ザパーンッ)」 キョン「ぷはぁ…朝倉!?朝倉どこだ!どこにいるんだ!!」 朝倉「……ぷはっ!ふぅ、ちょっと油断しちゃったわね」 キョン「朝倉無事か!?」 朝倉「えぇ、でもあんなに大きな波が来るなんて思ってもなかったから少し驚いちゃった」 キョン「無事みたいだな、よかっt」 朝倉「キョン君?どうして顔が赤いの?どうしていきなり顔を背けるの?」 キョン「いや、朝倉の…水着が、その……」 朝倉「え…水着?……キャーーッッッ!!!どこ!?あたしの水着どこにいったの!!??波で流されちゃったのね!?それよりキョン君何見てるの?信じられないわ!もう最低!変態!!償ってもらうわ!!じゃ死んで♪」 キョン「ちょww手ブラはエロいwww」 朝倉「その記憶も消し去ってあげる」 キョン「(実際よく見えなかったが、貴重なものを拝めたぜ…はぁはぁ)グフッ」 第7話 朝倉「ねぇ、ちょっと深いところに行ってみない?」 キョン「大丈夫か?危ないぞ。何かあってからじゃ遅いしな」 朝倉「臆病ね、じゃあ一人で行っちゃうからね」 キョン「わかったわかった、ついていくよ」 キョン「かなり深いぞ。もう足なんかつかないな」 朝倉「平気よこんなの、もうちょっと行ってみましょ」 キョン「ふぅ…」 朝倉「キョン君早k、キャッッ!?ゴボッ…あ、足が……キョ、ゲホッ助け……ブクブク……」 キョン「朝倉ッ!!どうした!?沈むなッ!おいっ!!ちくしょう!!(ザプン!!)」 朝倉「(痛い…足つっちゃった、あぁどんどん沈んでいっちゃう、、、キョン君 に謝らなきゃ…ちゃんとさっきあたしに危ないって言ってくれたのに。あたしは そんな言葉も聞かずに……でもこれじゃもう謝れない。ごめんね、キョンく、ん ………)ゴボッ、ブクブクブク……」 朝倉「……」 キョン「朝倉、起きてくれよ…頼むよ、死なないでくれ、頼むから…」 朝倉「……ン君」 キョン「!?」 朝倉「――泣いて、るの?まるで…子供、みたいね…ふふ♪」 キョン「朝倉ぁ!!……、ひっぐ、大丈夫か?」 朝倉「バカね、あたしが勝手に死ぬわけ……ないでしょ?」 キョン「俺、えぐ、、俺おまえに死なれたら……ひっぐ」 朝倉「もう泣かないの。あたしはちゃんとここにいるでしょ?離れたりしないわ」 キョン「あざぐらぁ……」 ―――― キョン「一時はどうなるかと思ったぜ」 朝倉「だいたいキョン君は心配しすぎなのよ。プールで泣くなんてあたしまで恥ずかしくなっちゃったじゃない」 キョン「そ、そもそも朝倉が深いとこに行こうなんて言わなかったら何事もなく済んだろ?」 朝倉「あたしのせいだって言うの?」 キョン「そうとしか考えられないだろ」 朝倉「ふぅ~ん。そういうこと言うの……じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwお決まりのオチwww」 朝倉「良い話で終わらせるわけないでしょ♪」 キョン「(次こそは朝倉と良い関係に…はぁはぁ)グフッ」 ~夏休み・プール編~完
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朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・プール編~ 第1話 キョン「暑い……なんだってんだ今年の夏は」 朝倉「もう、せっかくあたしが時間を空けてまでこうしてキョン君なんかと会ってあげてるっていうのにそうやってグチばっかり……」 キョン「あぁ、すまん。しかし、毎年のことだがどうして夏というのはこうやる気を削ぐのだろうかな」 朝倉「また言ってる、あーあ、あたし帰っちゃおうかなぁ…」 キョン「ッ!?」 朝倉「話してるばっかりで移動しようともしないし、つまんないんだもの。それともどこかへ行く?」 キョン「わ、わかった。行くから帰るのだけは、、、」 朝倉「それじゃあどこへ連れてってくれるのかしら?期待して良いのよね?」 キョン「(とは言ったものの行くあてがないしな……しかしこの前の浴衣は格別だったな、ウヘヘ。おっと涎が…浴衣の次はやはり水着か?うん、そうだな夏だしな。夏と言ったら水着と言っても過言ではないな!!まぁ朝倉の水着が見たいだけなんだがな。 フヒヒww…)」 朝倉「キョン君、心の中で言ってるつもりでしょうけど全部口に出してるわよ?そういうのは口に出すものじゃないと思うの。つまりあたしは何が言いたいかと言うと…… キョン君キモいわ。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww筒抜け俺キモスwww」 朝倉「キモいって認識してるなら自重しなさいね?」 キョン「(朝倉の水着、フヒヒw…はぁはぁ)グフッ」 第2話 キョン「で、どうだ?夏だしプールというのは?もちろん健全な考え方でだぞ?」 朝倉「そんな鼻血だしながら言われても説得力皆無よ?」 キョン「(やばい興奮しすぎたww)まぁそこは置いといて……」 朝倉「うーん(今年はまだ水着を着てないし、キョン君に見せるんなら気にする必要もないかな…?でも興奮したキョン君に襲われちゃうかも。キャッ♪)」 キョン「襲ったらどうせ反撃するんだろうよ(ボソ)」 朝倉「何か言った?」 キョン「いいえ!」 朝倉「ふーん…まぁ別に言ってあげてもいいかな?どうせ暇だしね。べ、別にあたしが行きたいわけではなくてしょうがなくてだからね?」 キョン「そうか行きたいのかぁ(ニヤニヤ)」 朝倉「何にやけてるの?そんなふぬけ顔でプールなんか行ってもどうせ足をつって溺れ死ぬだけね。それなら今死んでも同じね、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwいっそ溺死にしてくださいwww」 朝倉「大丈夫よ、人想いに一発で死ぬように努力するから」 キョン「(やっぱビキニだよな、フヒヒww…はぁはぁ)グフッ」 第3話 キョン「とりあえず二人は自宅に戻り道具を準備しもう一度集まろうということになったのだ……説明終了!いやぁ待ち遠しいことこの上ないなww」 朝倉「お待たせ♪」 キョン「朝倉……白いワンピが眩しいぜ」 朝倉「もう、大げさね♪」 キョン「早く行こうぜ!!」 朝倉「興奮しすぎよ?まったく……子供じゃないんだからね?もうっ!」 キョン「じゃあ着替え終わったらプールサイドで会おう」 朝倉「うん♪」 キョン「おぉ結構広いもんだな……しかしプールの大きさなんてものは目じゃない!俺が興味あるものは朝倉のみだからな!」 朝倉「人前で大声出して何やってるの?恥ずかしいじゃない」 キョン「朝kッ!?…うっ(クラッ)」 朝倉「キョン君!?ちょっと大丈夫!?いきなり倒れたりしてどうしたの?」 キョン「あ、朝倉……」 朝倉「何?」 キョン「GJ!」 朝倉「は?………もうっ!バカ…」 キョン「俺の期待通りビキニを着てきてくれたんだな?」 朝倉「た、たまたまよ?去年のしかなかったからしょうがなく……」 キョン「それ値札ついてるぞ」 朝倉「うそ!?ちゃんとさっき取ったはず、ハッ!?」 キョン「やっぱりちゃんと新調してたんだな(ニヤニヤ)」 朝倉「謀ったわね?キョン君の分際で許さないわ、プールサイドを血で染めてあげるわ、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww他の人に迷惑のかかる行為はご遠慮くださいwww」 朝倉「そんな指示に従ってらんないわ」 キョン「(どこにナイフ仕込んでたんだ…はぁはぁ)グフッ」 第4話 キョン「じゃあ泳ぐか」 朝倉「普通に泳いでもつまらないし、まずあのウォータースライダーに行きましょ♪」 キョン「あ、あれか…?」 朝倉「そう、あれよ♪」 キョン「そこにはまるでバベルの塔の如くそびえ立つスライダーがあったのであった……」 朝倉「誰に説明してるの?早く行きましょ」 キョン「実を言うと俺は高速系のアトラクションは苦手だったのであった……」 朝倉「そんなナレーター風味の説明はいいから早くして?」 キョン「正直行きたくないのであった……なぁ普通に泳がないか?」 朝倉「あたしのこと嫌い?」 キョン「は?嫌いなわけないだろ、むしろすk」 朝倉「じゃああたしの言うことも聞けるはずよね?さぁ行きましょ♪」 キョン「やれやれ」 キョン「浮き輪に乗るタイプか、ご丁寧に二人用なんか準備しやがって」 朝倉「はい、乗って」 キョン「俺が前か!?」 朝倉「当然でしょ?あたしはか弱いのよ?」 キョン「そうかい」 朝倉「じゃあしゅっぱぁつ♪」 キョン「……」 朝倉「キャー♪」 キョン「ヒッ!?ギャ゛ー゛!!」 朝倉「キャー♪楽しいわねキョン君!!」 キョン「も、無…理(ガクッ)」 朝倉「キョン君!?」 ――――― キョン「……」 朝倉「―ン君!」 キョン「う……」 朝倉「―ョン君!!キョン君!!無事!?」 キョン「あれ…俺……」 朝倉「乗ってる途中で気絶しちゃったのよ…大丈夫?」 キョン「あぁ、心配かけたな。すまなかった……」 朝倉「べ、別に心配なんか、」 キョン「目に涙が溜まってるぞ?」 朝倉「これは、プールの水が、」 キョン「目も赤いしな」 朝倉「こ、これもプールのせいよ」 キョン「ふふ」 朝倉「そんな憎まれ口叩けるならもう平気ね、あたしに迷惑かけた罪は重いわよ?」 キョン「朝倉になら命だって捧げるよ」 朝倉「じゃあ遠慮なく……じゃ死んで♪」 キョン「ちょww冗談www」 朝倉「あたしに冗談は通じないわ」 キョン「(朝倉にかかればシリアスも一気に一転…はぁはぁ)グフッ」 第5話 朝倉「今度はあっちで泳ぎましょ」 キョン「流れるプールになってるみたいだな」 朝倉「人が多いわね…キャッ!?」 キョン「どうした!?」 朝倉「今、誰かにお尻触られた……」 キョン「何ッッ!!朝倉の尻を触るだと!?痴漢野郎め!なんて、なんて羨ましい!!俺でさえまだ触ってないというのに……ふざけおって、必ず捕まえて感触を聞き出してくれる!!いやしかし、俺は尻よりも朝倉の太股のほうが……畜生!悩ませやがるぜ」 朝倉「……」 キョン「朝倉待ってろよ、今変態を捕まえてきてやるからな」 朝倉「その必要はないわ。変態なら今目の前にいるから。ね、キョン君。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww俺は太股派www」 朝倉「あの世でほざいてなさいね♪」 キョン「(あぁ朝倉の太股に頭をのせたいよぉ、そしてクンカクンカしたいよぉ。 ペロペロしたいよぉ…ハァハァハァハァ)グフッ」 第6話 朝倉「次は波のでるプールに行きましょ♪」 キョン「結構高い波もくるな、朝倉流されないように気をつけろよ?」 朝倉「バカにしないで欲しいわね、あたしはキョン君みたいに鈍くさくないのy(ザパーンッ)」 キョン「ぷはぁ…朝倉!?朝倉どこだ!どこにいるんだ!!」 朝倉「……ぷはっ!ふぅ、ちょっと油断しちゃったわね」 キョン「朝倉無事か!?」 朝倉「えぇ、でもあんなに大きな波が来るなんて思ってもなかったから少し驚いちゃった」 キョン「無事みたいだな、よかっt」 朝倉「キョン君?どうして顔が赤いの?どうしていきなり顔を背けるの?」 キョン「いや、朝倉の…水着が、その……」 朝倉「え…水着?……キャーーッッッ!!!どこ!?あたしの水着どこにいったの!!??波で流されちゃったのね!?それよりキョン君何見てるの?信じられないわ!もう最低!変態!!償ってもらうわ!!じゃ死んで♪」 キョン「ちょww手ブラはエロいwww」 朝倉「その記憶も消し去ってあげる」 キョン「(実際よく見えなかったが、貴重なものを拝めたぜ…はぁはぁ)グフッ」 第7話 朝倉「ねぇ、ちょっと深いところに行ってみない?」 キョン「大丈夫か?危ないぞ。何かあってからじゃ遅いしな」 朝倉「臆病ね、じゃあ一人で行っちゃうからね」 キョン「わかったわかった、ついていくよ」 キョン「かなり深いぞ。もう足なんかつかないな」 朝倉「平気よこんなの、もうちょっと行ってみましょ」 キョン「ふぅ…」 朝倉「キョン君早k、キャッッ!?ゴボッ…あ、足が……キョ、ゲホッ助け……ブクブク……」 キョン「朝倉ッ!!どうした!?沈むなッ!おいっ!!ちくしょう!!(ザプン!!)」 朝倉「(痛い…足つっちゃった、あぁどんどん沈んでいっちゃう、、、キョン君 に謝らなきゃ…ちゃんとさっきあたしに危ないって言ってくれたのに。あたしは そんな言葉も聞かずに……でもこれじゃもう謝れない。ごめんね、キョンく、ん ………)ゴボッ、ブクブクブク……」 朝倉「……」 キョン「朝倉、起きてくれよ…頼むよ、死なないでくれ、頼むから…」 朝倉「……ン君」 キョン「!?」 朝倉「――泣いて、るの?まるで…子供、みたいね…ふふ♪」 キョン「朝倉ぁ!!……、ひっぐ、大丈夫か?」 朝倉「バカね、あたしが勝手に死ぬわけ……ないでしょ?」 キョン「俺、えぐ、、俺おまえに死なれたら……ひっぐ」 朝倉「もう泣かないの。あたしはちゃんとここにいるでしょ?離れたりしないわ」 キョン「あざぐらぁ……」 ―――― キョン「一時はどうなるかと思ったぜ」 朝倉「だいたいキョン君は心配しすぎなのよ。プールで泣くなんてあたしまで恥ずかしくなっちゃったじゃない」 キョン「そ、そもそも朝倉が深いとこに行こうなんて言わなかったら何事もなく済んだろ?」 朝倉「あたしのせいだって言うの?」 キョン「そうとしか考えられないだろ」 朝倉「ふぅ~ん。そういうこと言うの……じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwお決まりのオチwww」 朝倉「良い話で終わらせるわけないでしょ♪」 キョン「(次こそは朝倉と良い関係に…はぁはぁ)グフッ」 ~夏休み・プール編~完
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「おはよう」 一晩ぶりに見る呆け面に、私は満面の笑顔で挨拶の言葉を投げつけてやる。 彼はそんな私に言葉には何のリアクションもとらず、ただ、私の顔を軽く一瞥しただけで、いつものように私に背を向け、そのままそれっきり、黙り込んでしまった。 まったくもって無防備な背中。 ……分かってるわ。 未だ今はそのときじゃないのね。 今、この背中をどうこうしたところで、何も変わりはしない。 すべては、長門さんが望んだ世界が、久遠に続くため。 そのためのスイッチとなる瞬間が、この世界のどこかに在る。 ……私はその瞬間を、探さなければならない。 それを見つけ出すときまで、私の鞄の中の鍵は、取っておかなければならない。 その日、私は一間目の体育の授業の途中で、こっそりと教室に舞い戻り、鞄の中から必要なものだけを抜き出し、それを靴箱に隠した。そして二間目の授業を受け、次の休み時間。私は隠しておいた荷物を持ち、学校を抜け出した。 学級委員長の朝倉涼子の行動としては、あまり望ましいものではなかったけれど…… おそらく、あの男は今後も、放課後のたびに長門さんの元に行くだろう。彼にとっても、彼女は唯一の希望なのだろうから。 私がそこに同席することで、彼が何かを見出すことを妨害することぐらいはできるかもしれない。けれど、それでは、私の目的を果たすことにはならない。彼が居る限り、私は自分の目的の為に動くことができない。 長門さんの望んだこの世界を守り、彼女との日々を取り戻す。 それが私の使命なのだから。 そうでしょう、長門さん? だから、ごめんなさい。 少しだけ、あなたの部屋を見せてもらうわね。 ◆ 彼女の部屋の鍵は、私の手帳の裏表紙の内側のポケットに貼り付けてあった。 私―――長門有希の友人である朝倉涼子は、一体どんな方法で、この鍵を手に入れたのだろうか。 それはもしかしたら、彼女が私に、友人の証か何かとして託してくれたものなのかもしれない。 あるいは、それは朝倉涼子が……たとえば、あのナイフのように、『一樹くん』あたりに頼んで手に入れたものなのかもしれない。 私は自分の携帯電話に、彼と連絡を取った形跡がないかどうかを調べてみた。けれど、私の携帯電話の受信ボックスは、ここ一ヶ月ほどの間に、友人たちと交換した他愛のないメールで埋め尽くされているだけだった。 人気者は、かくも大変なものなのだ。 ◆ 長門さんの部屋に、この世の中に存在するべき一切の物音は、ひとつとして存在していなかった。数少ない家具や、カーテンのない窓。そして、コンロの上に置き去りにされた、私が腕によりをかけてつくったおでんの残り。それらはまるで主人を失ったペットかなにかみたいに、まるで生気を失い、黙りこくっていた。 私は右手にぶら下げた小さなポーチの中から、彼女に託されたあのナイフを取り出し、銀色の刃から革製のカバーをはずし、それをポーチごとちゃぶ台の上に放り出した。 そして、ナイフを右手にぶら下げたまま、閉ざされた引き戸の前に立ち、私は改めて室内を見回した。 長門さんはあれほどまでに変わってしまったというのに、この部屋は、以前と何一つ変わっていない。 そこは私と長門さんが、かつて、永遠とも思える日々をすごしていた場所だった。 そして。 私が唯一つ、見たことのない空間。 常に閉ざされていて、私が立ち入ることの出来なかった、その引き戸の向こう。 長門さん、待っててね。 私は呟き、左手で襖の取っ手に触れ、一息に開け放った。 ――― あの扉の向こうには、きっと、長門さんにとっての正しさがあるのね ◆ 始まりも、終わりも。私にとってのすべては、この教室だった。 これは終わりであり、始まりである。 空気は例によって冷え切っており、窓の外には、冬の夜の闇が広がっている。 長門さん。 今、行くわ。 私は規則正しく並べられた椅子や机を薙ぎ払いながら、閉ざされた後方のドアへと走った。そして、私が学校から持ち出した、もう一つの鍵。職員室から盗み出してきた、その小さな金属の塊を、乱暴に鍵穴へと刺し入れる。 半ば引きちぎるように錠をはずし、私は廊下へと飛び出した。 暗闇の中を駆け抜け、踏み外さないように気をつけながら、階段を数段飛ばしで駆け下りる。 ―――ああ。 長門さん。 どうして、私の記憶をそのままにしていたのか。 あなたは私を選んでくれたのね。 この世界を……あなた望んだ世界が、正しいものかどうか、私に選ばせてくれた。 そして、彼は、あなたを狂わせたエラーそのもの。 そうなんでしょう? 長門さん。 冷たい外気の中に飛び込み、最初に見たのは、長門さんのおびえた表情。そして、あの男の背中と、あの男の手の中に握り締められている、銀色に輝く何か。 ああ、やっぱりあなたは―――私と長門さんの世界を壊そうというのね? 「キョン君! 危な……!」 誰かが叫び声を上げる。長門さんが、眼鏡の向こうの視線を、私に向けた。 ――長門さん。 ――今、行くわ。 私は体の中から湧き上がる異様な多幸感をかみ締めながら その男の向こう側の長門さんの元へ向かって、目を閉じて駆け出した。